酋長と出会った
台風9号。西表島を直撃する予想であった。進路が少し東へそれ、石垣島と宮古島の間を通過。そのため、930hPaにも関わらず西表島はほとんどダメージを受けず。現地の人たちは、拍子抜けしたとおっしゃってました。が、Villa HIRUGIは24時間近くしっかりと停電。ンゴ。
水中ライトは非常に明るいんですが、熱を発するので使いどころに迷っていましたところ知り合いのガイドさんから、水中ライトランタンの作り方をご教授いただく。
結構おしゃれかも。
酋長も、Villa HIRUGIに避難しておりました。
※酋長
4人娘の末っ子さんの就職を機会に、勤めていた会社を48歳で早期退職し、自転車で全国各地を旅して、西表島が気に入ってしまい15年もフリーダムな生活をしているギターが趣味の元気な69歳。出身は三島。最初は井田の浜あたりにいたのだが、だんだん東へ移動し、ゲータ橋の少し西側のジャングルを開拓して、一大アミューズメントパークを作ってしまった。Villa HIRUGIのおかみさんの友達。「酋長」は愛称である。
ご本人曰く、「まだ旅の途中~」
で、台風の雨、風もほぼ治まってきたので、車でお送りさせていただきました。宿泊客のHさんご一家と一緒に、酋長の陣地にお邪魔しました。
基幹道路から少し入ったところに、菜園や庭園、物見台などお一人で創作。
物見台からの眺めは最高です。
海に突き出た創作遊具? ハンモックやツリーハウス、ドラム缶ドラムセットなど盛りだくさん。
すべて漂流物で構成されています。一機あたり1~2年くらいで創るそうです。材料待ち(漂着待ち)の個所がいくつもありましたw
菜園、庭園は丁寧に10年くらいかけてゆっくりと創っているのだそう。材料待ちってこともありますが。
生活はといえば…
郵便物などは郵便局留めで、月に何度か祖納の郵便局に自転車で行くのだそうだ。
ご家族からの手紙など、楽しみにしている感じ。娘さん家族からのプリクラを見せていただきました。貯え(貯金)も結構あるようで、郵便局でたまに引き出すとのこと。結構高そうな財布もってましたwww
食事は、基本的に自給自足。菜園で野菜を作ったり、魚やエビ、ヤシガニをとったり。ただ、たまにはパンやごはん、普通の総菜が食べたくなるので、スーパー川満に買いに行くようです。
決して、世捨て人ではなく、自分に正直に、しかし他人を排除することなく非常にフレンドリーで、自由に生きている、前向きな方ですね。
帰りに、りっぱなヤシガニをいただきました(大きさから推定20歳くらいらしい)。
※ただ、レッドデータブック絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に分類されているため、こっそり逃がしちゃいました。酋長、ごめんなさい。でも、絶滅危惧Ⅱ類って言っても、食用で売ってたりするんだよね~ 人間の食に対する意識ってどうなんだろうね…